先日茶碗作りに使ったパドゥクとほぼ同じ寸法の榧材があったので、同型の茶碗にしてみました。
以前ヤフオクで大きな榧を購入し、小さく割って円形に切り抜いておいた材です。
木口には蜜蝋を塗ってラップを巻いておきました。
比較的柔らかい木ですが、とても良い切削感です。欅より削りやすいですが、欅より毛羽立ちやすいです。ヒバよりは毛羽立たない。
榧は仏像彫刻にも使われる材で、香木の一種ですね。
とてもいい香りです。以前、楠でお椀を作った時には香りが強すぎて食器には不向き(樟脳を鼻の下に着けて食事している感じだった)だと思いましたが、榧は大丈夫そうです。
鉋屑のような木屑がシュルシュルシュルシュル出てきます。この状態になるととても気分が良い。木の香りをプンプン漂わせながら、眼前を鉋屑が舞っていくんですよ。これはやってみないと分からない。
ちょっと底を平らにし過ぎた感。
裏面と高台の仕上げ。ここがピシッと言ってるか否かで結構印象が変わります。
スキューチゼルを良く研いで加工します。スキューチゼルは手研ぎした方が切れが良い。
完成。
良い感じです。
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