top of page
執筆者の写真TADUGANE CRAFTS

クラシックギター製作教室 ネックジョイント

前回、諸々の仕込みをしておいたネックをボディと接合します。所謂ドイツ式の工法では難易度的に一番のヤマ場だと思います。


早速加工していきます。ネック側が凸、ボディ側が凹になります。ボディ側は既に加工済みです。


ボディとの間に隙間が出来ないように、センターラインを崩さないように、ボディ上部と高さが揃うように、と3次元に気を配った作業です。鋸で少し大きめに作った部分を鑿で薄く削っていき、ピッタリ合うところまで加工します。


良い線まで来た辺りで、ヒールの側面から見たシェイプをバンドソーで切り出します。このあたりの作業はジョイント加工に入る前に仕上げてしまう方が楽ですが(正直、失敗するかなと思ったので丸々やり直しになる可能性を考慮して※小声)、今回は後回しにしていました。


グイっと押し込んでボディの自重で外れないくらいまで仕上がれば、接着出来ます。


今一度諸々を再確認をして接着です。L字クランプとベルトクランプを使いました。L字クランプだけでも大丈夫そうでしたが。接着したら、表板との僅かな段差を擦り合わせます。


ネックがくっ付くのを待っている間に、もうひとつ大仕事。今回はボディの作り込みが甘かったためにブリッジ高を確保出来なかったので、指板の下に傾斜のついたシムを張り付けることにしました。まずはどれほどの厚みのシムが必要か検討し、実際に製作します。材料はネックと同じセドロを使いました。


ちょっと分かり難いですが、上手に出来ました。右側(ヘッド側)から左側(ボディ側)に向かって厚みが増しているのが分かります。


そしてこれも接着。

本日はここまで。次回はネックの握りを加工します。

最新記事

すべて表示

コメント


bottom of page