前回貼り付けたサウンドバーを↑この状態まで鑿を使って削りました。
おおよその目安になる寸法はお伝え出来ますが、出音を左右する仕上げですのでご本人が「こうだ」と思うところまでやって頂くほかありません。
表板の端やサウンドホールの縁を片手で保持しながら反対の手の第二関節や指の腹などで各所を叩き(タッピング)、調音します。
Sさんはこのギターを完成させた後にもご自身で2本・3本と製作したいそうなので、こちらで「こうして下さい」と言うのではなく「分からないなりに、ご自身で良いと思うところまでやって下さい」と伝えたつもりですが、伝わったでしょうか…?
自分でこうやったという記憶・イメージが残らないと、次作を製作した際に「前回こうしたから今回はこうしよう」という学びになりません。
表板への部材接着もこれで最後です。
表板の接着剤が乾くのを待つ間、ネック材を加工してもらいました。
比較的削りやすいセドロ材ですが、部分的に若干の両逆目が出ていました。
鉋や鑿の研ぎ練習は早めに着手された方が良いでしょう。
刃物は使うたびに切れなくなっていきますので、その状態で作業を進めればどんどん精度が落ちていきます。
今や、YouTubeで見つからないハウツー動画は無いと言っていいほどに無料教材が溢れています。是非ご自身で情報を取りに行き、実践・失敗・改善のサイクルを回して頂きたく思います。
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